幼児英語、何から始める?わが子に合う英語の学び方の見つけ方

「子どもに英語を始めさせたい。でも、何から始めればいいんだろう?」

英語教室、オンライン英会話、家庭用教材、アプリ。

選択肢が多いほど、迷ってしまいますよね。

でも私は、最初から「一番いい英語教材」や「一番人気の英語教室」を探さなくてもいいと思っています。

まず見てほしいのは、サービスではなく、わが子です。

一人で黙々と取り組むのが好きなのか。

人とのやり取りが好きなのか。

知らない人には緊張しやすいのか。

そもそも、まだ英語に興味がないのか。

この記事では、教育現場で多くの子どもを見てきた経験と研究・公的資料をもとに、わが子に合う英語の学び方を見つけるヒントを紹介します。


目次

幼児英語は「何を選ぶか」より、まず「わが子を見る」

子どもの特徴まず試したい英語
1人で黙々と取り組める家庭用教材・アプリ・DVDなど
人見知りだけど人には興味があるオンライン英会話
人とのやりとりが好き英語教室
まだ英語への興味は浅い歌・絵本・動画などの楽しい入り口

※これは診断ではなく、最初の選択肢を考える目安です。

幼児英語を始めようとすると、

「おすすめの教材は?」

「英語教室とオンライン英会話ならどっち?」

と、ついサービスから探したくなります。

でも、同じ教材でも夢中になる子もいれば、ほとんど触らない子もいます。

英語教室も同じです。

楽しみに通う子もいれば、教室に入るだけで緊張してしまう子もいます。

だから私は、英語を選ぶ前に「わが子はどんなときに楽しそうに学んでいるか」を一度見てほしいと思っています。

英語を選ぶ前に見てみよう
  • 今、英語そのものに興味がある?
  • 一人で好きなことに取り組める?
  • 人とのやり取りが好き?
  • 初めての場所や人に緊張しやすい?
  • 親と一緒なら安心して取り組めそう?

もちろん、子どもが一つのタイプにきれいに分かれるわけではありません。

成長によって変わることもありますし、「家では一人で集中するけれど、人とのやり取りも大好き」という子もいます。

これから紹介する4タイプも「診断」ではありません。

わが子なら、まず何から試してみよう?

と考えるための目安として使ってみてください。


その前に。「話す」ことを急がなくてもいい

幼児英語について、私が特に大切だと感じていることがあります。

それが、

「英語を言わせよう」と急ぎすぎないこと。

これまで英語を楽しみながら伸びていった子を見ていると、「英語をたくさん話す子」だけが伸びていったわけではありませんでした。

むしろ私が印象に残っているのは、聞くことが上手な子です。

先生の英語をよく聞く。

英語の歌を聞く。

音を真似してみる。

分からなくても、まず聞いてみる。

こうした時間を大切にできる子は、少しずつ英語との距離が縮まっていくように感じます。

文部科学省の外国語教育でも、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しみながら、コミュニケーションを図ろうとする態度を育てることが重視されています。

また、乳児を対象としたKuhlらの研究では、外国語の音を学ぶ際、単に映像や音声に触れるだけでなく、人との社会的なやり取りが学習に重要な役割を持つ可能性が示されています。

だから、

「英語教室に通っているのに、全然英語を話さない」

と、それだけで焦らなくてもいいと思います。

聞いている時間も、英語と出会っている大切な時間です。

「言ってみて!」を少し減らしてみる

英語を聞いたあと、

「ほら、Appleって言ってみて!」

と毎回答えを求めなくても大丈夫。

楽しそうに聞いているなら、まずはその時間を大切に。

聞く → 慣れる → 真似したくなる → 使ってみる

そんな順番も大切にしたいと私は考えています。


わが子はどれ?英語の学び方を考える4つのタイプ

ここからは、子どもの普段の姿から「最初に試してみる英語」を考えてみます。

① 一人で黙々と取り組める子

→ 家庭用英語教材・アプリから試してみる

パズルや図鑑など、好きなものなら一人で集中できる。

同じ動画や歌を何度も楽しむ。

自分のペースで進めることを嫌がらない。

そんな子なら、家庭用英語教材やアプリから始めるのも一つです。

特に、すでに英語の歌やキャラクターなどに興味があるなら、家庭の中でも英語との接点を作りやすいでしょう。

家庭教材の良さは、子どものペースに合わせて繰り返せること

一度で分からなくても、同じ歌をもう一度聞く。

好きな映像だけ何度も見る。

そんな使い方もできます。

ただし、

「買ったんだから毎日やりなさい」

にはしたくありません。

教材は、子どもに英語をやらせるための道具ではなく、英語と楽しく出会える環境の一つとして使いたいところです。

家庭教材が合いそうなら

いきなり購入を決めるのではなく、無料サンプルや体験教材があれば、まず実際の子どもの反応を見てみるのがおすすめです。

「自分から触るかな?」

「もう一回見たいと言うかな?」

そんな姿を見てから考えても遅くありません。


② 人見知りだけど、人には興味がある子

→ オンライン英会話から試してみる

先生と話すことには興味がある。

でも、知らない場所や知らない人の前では固まってしまう。

そんな子なら、私はオンライン英会話を一度試してみる価値があると思います。

「人見知りならオンライン英会話も難しいのでは?」

と思うかもしれません。

でも、実際には逆のケースもあります。

知らない教室では緊張してしまう子でも、

いつもの家。いつもの椅子。近くにお父さんやお母さんがいる。

そんな安心できる環境なら、画面の向こうの先生とのやり取りを楽しめることがあります。

幼児の場合、最初から25分間ずっとレッスンに集中できなくても構いません。

最初は5分、10分しか参加できなくても、先生とのやり取りが楽しくなれば、少しずつ参加できる時間が伸びることもあります。

だからこそ、いきなり「どこに入会するか」を決めるより、無料体験で画面の向こうの先生に興味を持つかを見るのがおすすめです。

オンライン英会話が合いそうなら

幼児向けオンライン英会話は、サービスによって先生・レッスン時間・教材・子どもへの関わり方がかなり違います。

KOTOMEBUでは、「どこが1位か」ではなく「どんな子に合うか」を軸に4社を比較しています。


③ 人とのやり取りが大好きな子

→ 英語教室を試してみる

初めて会った人にも比較的話しかけられる。

先生や友達と一緒に何かするのが好き。

家より外の方が集中できる。

そんな子なら、対面の英語教室が合う可能性があります。

英語教室では、

先生の表情を見る。

友達の英語を聞く。

一緒に歌う。

英語で話しかけて、反応してもらう。

こうした人とのやり取りそのものを楽しめるのが一つの魅力です。

ただし、

「英語教室に通わせているから、あとは先生に任せれば大丈夫」

とは考えない方がいいと私は思っています。

私がこれまで見てきた中でも、英語を楽しみながら伸びていく子には、家庭でも英語との接点が続いているケースが多くありました。

毎日長時間勉強する必要はありません。

教室で歌った歌を家でも流す。

習った表現を生活の中で使ってみる。

英語の絵本を一緒に見る。

教室で生まれた「楽しい」を、家庭でも少しだけ続ける。

そんな使い方ができるといいと思います。

英語教室が合いそうなら

いきなり入会を決めず、まずは体験レッスンで、

  • 先生とのやり取りを楽しんでいる?
  • 教室に入ったときの表情は?
  • 終わったあとに「また行きたい」が出る?

を見てみましょう。


④ まだ英語にあまり興味がない子

→ 「勉強」より、英語との楽しい出会いから

実は、このタイプを忘れないことが一番大切かもしれません。

親は英語を始めさせたい。

でも本人は、まだ英語にほとんど興味がない。

そんなときに、

「英語やるよ!」

「今日はここまで!」

と求めすぎなくても大丈夫。

と、いきなり学習から入る必要はありません。

この段階では、

「どの教材が一番伸びるか」より、「何なら英語に振り向いてくれるか」

を探してみます。

歌が好きなら、英語の歌。

絵本が好きなら、英語絵本。

人が好きなら、先生との体験レッスン。

キャラクターが好きなら、英語の動画。

まずは、

「英語って、ちょっと楽しいかも」

が見つかれば十分です。

「英語をやらせる」より「英語と出会わせる」

まだ興味がない子に、

「英語を話して!」

と求めすぎなくても大丈夫。

歌でも、絵本でも、人とのやり取りでも。

その子が楽しめる入口から英語と出会う。

幼児期は、そんな始め方も大切にしたいと私は考えています。


子どもだけでなく「家庭で続けられるか」も考えよう

子どもに合いそうな方法が見つかっても、もう一つ確認したいことがあります。

それが、

家庭で無理なく続けられるか。

です。

始める前の5つのチェック

□ 送迎を無理なく続けられる?
□ レッスン時間は生活リズムに合う?
□ 親が付き添う時間を作れる?
□ 月々の費用を無理なく続けられる?
□ 兄弟がいても続けられそう?


どれだけ評判のいい英語教育でも、家庭が疲れてしまえば長続きしません。

そして、英語を楽しみながら伸びていった子たちを見ていて、もう一つ感じる共通点があります。

それが、

継続できていたこと。

正確には、子どもだけが頑張っていたのではありません。

家庭として、英語との接点を続けられる形を作れていた。

私はここが大きいと感じています。

だから、

「一番効果がありそうな方法」より、「わが家なら続けられそうな方法」

という視点も持ってみてください。


始める前に正解を当てなくていい。まず試してみる

ここまで読んでも、

「結局、うちの子にはどれだろう?」

と迷うかもしれません。

でも、迷って当然です。

実際には、やってみないと分からないことも多いからです。

だから幼児英語では、無料体験や無料サンプルを上手に使ってみてください。

そこで見るのは、

英単語を何個覚えたか

ではありません。

見たいのは、

「またやりたい」があるか。

先生とのやり取りを楽しんでいた。

終わったあとも英語の歌を口ずさんでいた。

翌日に自分から教材を開いた。

「また先生と話したい」と言った。

そんな姿があれば、それは一つの大切なサインだと思います。

無料体験で見るのは「成果」より「反応」

❌ 英単語を覚えた?
❌ 英語を話せた?
❌ ちゃんと25分座れた?

ではなく、

○ 楽しそうだった?
○ 人や教材に興味を持った?
○ 終わったあとに「またやりたい」があった?

まずはここを見てみましょう。


始めたあとこそ、わが子を見よう

そして、私がもう一つ伝えたいのが、

英語の学び方は「選んだら終わり」ではない

ということです。

子どもは変わります。

最初は楽しんでいたのに、急に嫌がることもあります。

逆に最初は緊張していても、数回通ううちに大好きになることもあります。

だから、一度嫌がっただけで、

「この教室は合わない」

と判断するのは少し早いと思っています。

子どもですから、

今日は眠い。

今日は遊びたい。

今日はなんとなくやりたくない。

そんな日も当然あります。


私が一つの目安にしている「3回」

ここで一つ、私が教育現場で子どもを見るときに使っている目安があります。

これは、研究で「3回が正しい」と証明されている基準ではありません。

あくまで私自身の経験からの目安です。

「合っている?」を見る一つの目安

1回嫌がった
→ まだ判断しない。

2回続いた
→ 少し注意して様子を見る。

3回・3日以上続けて、行き渋る・自分から取り組まない
→ 黄色信号。

「何か合っていないところがないかな?」と一度考えてみる。


黄色信号が出たからといって、すぐ辞める必要もありません。

まず調整してみます。

教材なら

難しすぎない?

量が多すぎない?

一度レベルを下げたら楽しめない?

オンライン英会話なら

先生との相性は?

レッスン時間が長すぎない?

時間帯は合っている?

英語教室なら

先生に教室での様子を聞いてみる。

クラスやレベルを調整できないか相談してみる。

それでも嫌がる状態が続くなら、

今の子には、その学び方が合っていない可能性

を考えてもいいと思います。

一度選んだからといって、ずっと続けなければいけないわけではありません。


幼児英語で大切なのは「正解を選ぶこと」ではない

幼児英語には、

「これを選べば絶対に伸びる」

という一つの正解はありません。

一人で取り組むのが好きなら、家庭教材。

人見知りだけど人には興味があるなら、オンライン英会話。

人とのやり取りが大好きなら、英語教室。

まだ英語に興味がないなら、まず楽しい出会いから。

そして、どれを選んでも大切にしたいのが、

聞くことを大切にする。話すことを求めすぎない。家庭で無理なく続ける。始めたあとも、わが子を見る。

ということです。

最初から正解を選ばなくても大丈夫

大切なのは、

「一番評判のいい英語教育」を探すことではなく、
「わが子が英語とどう出会えば楽しめるか」を探すこと。

試して、見て、少し調整する。

それでも合わなければ変える。

そうやって、その子に合う英語との付き合い方を見つけていけばいいのだと思います。


参考資料

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語活動・外国語編」
  • 文部科学省「小学校学習指導要領 外国語活動・外国語」
  • Kuhl PK, Tsao FM, Liu HM. Foreign-language experience in infancy: Effects of short-term exposure and social interaction on phonetic learning. Proceedings of the National Academy of Sciences. 2003;100(15):9096–9101.
  • Nikolov M, Mihaljević Djigunović J. Studies on pre-primary learners of foreign languages, their teachers, and parents: A critical overview of publications between 2000 and 2022. Language Teaching.
  • Oliver R, Azkarai A. Review of child second language acquisition research. Annual Review of Applied Linguistics.

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